平屋は昔から日本にある、なつかしい雰囲気の住宅といった印象を持つ方もいるでしょう。しかし近年、平屋は若い子育て世代から注目されていることをご存じでしょうか?
そこで本記事では、平屋の建築に興味がある方に向けて、平屋の概要やメリットをはじめ、おしゃれな平屋を建てるポイントをわかりやすく解説しています。実際の施工事例も紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
目次
そもそも平屋とは?相場は?
まずは、平屋の概要や建築相場について簡単に紹介します。
平屋とは、1階部分に居住スペースのすべてが配置されている階段のない住宅のことです。上階に移動する必要がないため、ワンフロアで生活が完結します。住宅の設計次第では、全ての部屋をひとつながりにして、ワンルームのような空間も作れます。
平屋の坪数は約26〜30坪が一般的です。建築費用については、2,200〜2,500万円程度が相場ですが、施工会社やプランによって価格は大きく変動します。例えば、同じ20坪未満の住宅でも、大手の住宅会社であれば1,000〜1,500万円かかるところ、ローコスト住宅なら1,000万円未満に抑えることが可能です。
平屋の注文住宅を作るメリット
次に、平屋住宅を建てると得られるメリットを4つ解説します。平屋が注目されている理由を改めて知っておきましょう。
ワンフロアでバリアフリーな空間を実現
平屋は階段を登らずに生活できることから、住む人に優しいバリアフリーな住宅にしやすい特徴があります。
高齢の親や小さな子どもにとっては、階段やちょっとした段差が転倒のリスクとなり、心配になってしまうものです。しかし、平屋なら段差を作らなくても部屋を移動できるため、家族のケアもしやすく安心感があります。
開放感のある空間・間取りの自由度が高い
平屋は上階の間取りを気にしなくてよいため、屋根のデザインに合わせて天井や屋根裏などの間取りを自由に設計できるのです。
例えば、リビングに天窓や中二階を設置して、縦の空間を最大限活かす立体感のある空間デザインも実現できるでしょう。また住宅の形状も、2階建てでは難しいコの字などにできる点も魅力です。
家族間のコミュニケーションが取りやすい
平屋は1階部分に全ての部屋があるため、どの部屋にいても家族の存在を認識できます。
そのため、体調不良やケガなど非常事態があっても、ほかの家族が気づきやすい利点があります。また、部屋の移動時にも家族とすれ違ったり、会話をしたりする機会が増えることから、コミュニケーションも自然に増えるでしょう。
動線の無駄がなく家事がしやすい
家事の動線をスムーズにしやすい点もメリットとして挙げられます。
2階建て以上の住宅では、掃除や洗濯などで階段を上り下りする機会も多いですが、平屋は室内や廊下・庭への移動だけで済むため、家事をラクにできるのです。
また、玄関から部屋への移動も流れるような設計にしておけば、買い物荷物の運び入れもすんなりと終わり、時短につながるでしょう。
平屋の注文住宅で気を付けるべきポイント
メリットが多い一方で、平屋住宅の建築では注意点もあります。ここでは、平屋の建築で意識すべきポイントを3つ紹介します。
高くなりがちな坪単価は間取りの工夫でコスト調節
平屋は、2階建てと比べて坪単価が高いのが懸念点です。同じ延床面積でも、平屋のほうが屋根や基礎工事部分の面積が広くなるため、坪単価も高くなる傾向があります。
それでも、2階建てに必要な階段や階段下部分を考えなくて済むことから、延床面積を抑えて建築費用をコストカットすることは可能です。
坪単価が気になる際は、延床面積や間取りの調整で費用を抑えられないかを検討しましょう。
採光や風通しを確保できる間取りにする
平屋は住宅の中心部分に日光が届きにくく、周辺の住宅環境によっては風通しも想定より良くない場合があります。
そこで平屋を建築する際は、採光や風通しを意識した住宅設計を心がけましょう。例えば、リビングに天窓をつけたり、北側に複数の窓を設置したりして、日光を取り込みやすい間取りにする方法があります。また、住宅形状をロの字・コの字型にして中庭を作り、風通しを確保するのもよいでしょう。
防犯対策は必須
平屋は1階に大きな窓や出入り口を設置するため、不審者から目をつけられやすい可能性があります。
防犯を強化するためには、住宅の庭先や周辺に防犯カメラやセンサーライト、音の出る砂利を設置するのがよいでしょう。住宅を塀で囲む方法も一般的ですが、あえて中庭や住宅の内側を外に向けるオープンな作りにして、不審人物に侵入をためらわせるような住宅設計も有効です。
おしゃれな平屋を作るためのこだわりポイント3つ
せっかく平屋を建築するなら、デザインにもこだわっておしゃれな住宅に仕上げたいものです。この項目では、おしゃれな平屋を作る際におすすめな建築ポイントを3つ紹介します。
外観は形×色×素材のバランスがポイント
まずは、外観を形状、色、素材の3つの観点で工夫することです。
1.住宅の形状
住宅形状をロの字やコの字型にしたり、屋根を切妻屋根や寄棟屋根にしたりなど、住宅そのものの形を変えるだけで、第一印象もガラッと変わります。
2.外観の色
屋根や外壁の色合いもこだわりましょう。例えば、全体的に同じ色で統一して落ち着いた雰囲気にしたり、複数の色を組み合わせて個性を出したりすることが可能です。
3.外観部分に使われる建築素材
屋根材・外壁材の違いによっても、住宅の与える印象は一変します。レンガのような質感であたたかい印象にしたり、金属系の素材でスタイリッシュに仕上げたりなど、選択肢は豊富です。
ワンルームのようなリビングで開放感を演出
平屋のリビングは、大きなワンルームにように設計することで開放的な空間になり、よりおしゃれな雰囲気にできます。
例えば、リビングを住宅の中心に設置して、ほかの部屋ともつながるように設計する方法がおすすめです。リビングを中心に設計すれば、生活動線もシンプルになり、家事や掃除の時短にもつながるでしょう。
ほかにも、リビングの窓からテラスやウッドデッキに出られるようにすると、外の景色とも一体感が生まれ、奥行きのある空間にできます。
吹き抜けによる採光と勾配天井でおしゃれな空間を表現
平屋は上階がない分、天井高を活かした設計がしやすいのが魅力です。そこで、天井や屋根の勾配、吹き抜けを利用した空間デザインも検討しましょう。
自然な光を住宅全体に届けたいなら、リビング上部を吹き抜けにして天窓やハイサイドライトを設置し、採光を確保するのがおすすめです。傾斜のある屋根を使って勾配天井を作り出し、立体感のある空間にするのもよいでしょう。中二階やロフトなどを設置して、個性のある空間を演出するのもおしゃれです。
おしゃれな平屋の施工事例
最後に、おしゃれな平屋の施工事例を見てみましょう。
理想の平屋をイメージするためのヒントとしてぜひ活用してください。
陽だまりの中庭と開放的なリビングがある平屋
こちらの平屋住宅は、中庭を作って自然を感じられるように設計されました。
室内から緑を楽しめるだけでなく、リビングや個室とも隣接させることで、内観も明るく開放的に感じられます。また、リビングには勾配天井やナラの無垢材を活用することでやさしい風合いに仕上げており、居心地のよい空間が仕上がりました。
勾配天井で空間を確保し、照明計画にもこだわった平屋
こちらは、勾配天井や照明にこだわった平屋住宅の例です。
LDKを勾配天井にし、ダイニングには高窓を設置することで、自然な光が室内に届くよう設計されています。天井高を利用してロフトも設置されており、プライベート空間も確保できる間取りが魅力的です。
玄関には足元を照らす間接照明を取り入れて、訪れた人をやさしく迎え入れてくれます。
勾配天井で空間を確保し、照明計画にこだわった平屋の事例を見る
一直線の家事動線と和テイストの平屋
周辺環境にも自然に溶け込む「和」の雰囲気が印象的なこちらの平屋は、内装も和の雰囲気で統一し、ゆったりと落ち着くデザインです。
洗面室やキッチンにはタイルを取り入れて、統一感のあるレトロな雰囲気を演出しています。デザインだけでなく、洗面室からキッチンまでの動線を一直線にして、家事の効率化も実現しました。
おしゃれな平屋の注文住宅をご検討ならミナモト建築工房にご相談ください。
平屋はどの世代の人にも住みやすく、デザインのバリエーションも豊富な住宅スタイルです。平屋建築を検討するなら、平屋だからこそ実現できる間取りを活用して、おしゃれな住宅に仕上げましょう。
満足度の高い平屋住宅を建築するには、コンセプトを明確にして入念な打ち合わせをしてくれる住宅会社に依頼するのが得策です。
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