木造の可能性を探しに熊本へ行ってきました。
古くから日本の住宅は木造が最も風土に適い、
持続可能な工法として歴史を作ってきました。
しかし、非住宅で規模が大きくなってくると鉄骨や鉄筋コンクリート造が市場のほぼ全てを占めていました。
時代は変わり、今改めて木造の可能性が注目を浴びています。
なぜかというと、
日本の7割を占める森林が地域資源として見直されてきたこと。
その性質が、CO2を吸収し固定してくれること。
加工が容易なこと
技術が進歩し、構造的デメリットが解消されてきたことなど。
現在は大断面集成材やCLTなど様々な加工技術が流通するようになりました。
それに加え、
弊社のお施主様であるお二人、構造設計者の木下洋介さん、建築家の竹下和宏さんに教えて頂き「BP材」というものがあることを知りました。
それは、
林業の方にとっては一般的な柱材程度の材料を卸すことができ、
製造業の方にとっては、小規模の設備投資で製造することができ、
設計者や施主様にとっては、無垢の風合いを楽しみながら、地域の経済や環境に貢献することができる仕組みでした。
大企業に頼らずとも、小さな事業者たちが力を合わせて、大きな建築を建てることができます。
WIN-WIN-WIN-WIN。
戦後植林した樹々はあれから50〜60年が経ち伐り旬(伐期)を迎えています。使うことでまた、次の世代への植林へ。まさに持続可能な仕組みです。
竹下和宏建築設計事務所 https://kazuhiroarch.com/
木下洋介構造計画 http://www.kinoshita-se.net/