八ヶ岳でパーマカルチャーを実践されている
ソイルデザイン代表の四井真治さんのお宅を訪問しました。
パーマカルチャーとは・・・
人間にとって恒久的持続可能な環境を作り出すためのデザイン体系
初めて八ヶ岳を訪れたのですが、清々しい空気に包まれた、思わず深呼吸したくなるところで、
四井さんのお宅は、自然の木々と家が一体化したようなお住まい。
「私たちは、未来の暮らし方をしているんですよ」と言われる四井さんの言葉通り、
伝統的な農業等の知恵を取り入れながら、現代の技術によって、
人と自然が循環できる環境を作られていました。
たとえば、キッチンから出る排水を砂利や微生物、植物を通る水路をつくり、
それらの力によって浄化する「バイオジオフィルター」という仕組み。
排水で自然を汚すのではなく、家の敷地内でセリやミツバなどの植物や生き物が育つ
環境ができるなんて目からうろこでした。
水路にある程度の距離が必要ですが、一般の住宅でも取り入れることが可能だそう。
またヤギやうさぎを堆肥小屋で飼うことによって、
堆肥の中にいるミミズや微生物の力によって、
排泄物が勝手に堆肥になるようにされていました。(時々混ぜたりは必要ですが!)
人間の糞尿も肥料にしており、家の中だけでなく、外のビニールハウスにも便器が!
農作物を人や動物が食べる→排泄物を出す→肥えた土が出来る→おいしい農作物が出来る
という良循環ができていました。
一番の驚きは、そのどれらも臭さがないこと。
小さな生き物たちの力できちんと発酵することで、においが出ないのだそう。
自然って本当に奥が深いです。
なによりも共感できたのは、四井さんご家族は無理をせず、この暮らしをされていること。
面倒なことは、続かない。(わかる!)
続かないと意味がない。(その通り!)
無駄のない、合理的なやり方を考え、楽しみながら生活することで、
持続可能な環境を作り出し、この星を守ることにつながる。
そして、「毎日やることがいっぱいあるんですよ」と、楽しそうにおっしゃる
四井さんご夫婦がとても印象的でした。
この暮らし方を全員が全員実践するのは、難しいかもしれませんが、
できることを、ひとつづつでも取り入れることで、世界が変わるのかなと思いました。
そして、こんな生活が「当たり前」になった世界は、とても幸せなんじゃないかな
とも思いました。
手作りのおいしいランチとケーキもごちそうさまでした^^
ちなみに、おうちの中は、「魔女の宅急便」のキキの実家にあこがれて、
インテリアをされたそう。
写真では伝えきれない、素敵な空間。
生まれ変わるなら、この家のねこがいいなと心から思ったのでありました。
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