昔々、ある大工にお仕事をお願いしたら、
「わしは雪隠(せっちん)大工じゃからのう。」と謙遜されました。
雪隠とはトイレのこと。
トイレのような「仕様もない」大工という謙遜。
でもさらに深く尋ねてみると、それは天皇家が用を足す雪隠だったとのこと。
ミナモト創業時からの言い伝え。
創業大正8年、旅のメーカーとして、職人の仕事、地域の祭りを支えてきた岡山の老舗企業、株式会社マルゴ。
創業100周年事業で茶屋町本社リニューアルに関わらせてもらっています。
持続可能な事業を合言葉に、敷地内の雨水浄化システムのグリーンインフラに続き、従業員トイレを建築することになりました。
たかがトイレ、されどトイレ。
竹下 和宏建築設計事務所と、真庭の銘建工業、そしてミナモト建築工房による協働。
ミナモトとしても新しいチャレンジ、CLT建築。
株式会社マルゴの貫く企業姿勢には頭が下がります。
そして、原田 棟梁愛用の足袋(マルゴ製)が映える。