大好きな建築家の一人、中村好文さんが能登の現場に立ち寄られました。

今回の現場の依頼者である輪島塗の塗師、赤木明登さんの営むオーベルジュ（宿泊施設＋レストラン）の改修や、赤木さんの6人のお弟子さんたちの住居を計画するのに現地を訪れたそう。

住まうところが整わないと、二時避難所から輪島に帰ってこれないという課題。

電気も水もインフラに頼らない、自立循環する６つの小屋を赤木さんと好文さんは計画しているのだとか◎

輪島の方々にも大変お世話になっている。

毎日1,000食以上提供している炊出しチームから昼、夜と食事をいただき、

魚屋のご主人のご好意で泥まみれの私たちに対して快く、自宅のお風呂を開放していただいている。

みんな被災者でありながら助ける側に回っている。

雨の続く北陸、能登の現場で、

彼らと出会えなかったらこの現場は本当に過酷でしかなかったが、

彼らと出会えたことで、とても温かい気持ちで仕事ができている。

感謝でしかない。

そして寝泊まりしているこの仮設ウレタンハウス、あったかい◎

輪島塗という生業（なりわい）がこの町の文化をつくってきた。

その輪島塗の職人の為の工房を、職人の力によって再建する。

職人こそが、町の文化を紡いでいる。

まさに命懸けの現場だったが、先ずは前半の工程が無事に終わった。