・岡山市H様・3LDK・3人暮らし
「家は商品ではありません」の言葉に
ハッとしました
当初、戸建て住宅を建売で探している時、内見しながら、間取り・土地・場所について、「ここはいいな。ここは嫌だな。ここは我慢しようか。しっくりこないな。」など、無理矢理その住宅に自分達の生活を押し込めようとしていました。
その時、出会ったのは亀谷さんでした。一番初めに亀谷さんが言われた言葉が、「家は商品ではありません」と…亀谷さんにとって何気ない一言だったかもしれませんが、私達はこの言葉にハッとしました。それは、購入する家をいつの間にか「商品」として見ていたからです。この言葉に建築に対するプロとしての意識の高さや本来の家の在り方を感じ、ミナモトさんなら、亀谷さんなら、私達の「生活」を任せられると思いました。
暮らして気付いたのは
風通しの良さと無垢の床の気持ちよさ
自然素材の無垢の床は、想像していた以上に気持ちがよくて木目も味わい深くて心地いい。２Fを少しだけ開けていれば、風通しがすごく良いのであまりエアコンをつけなくても涼しく快適に過ごせます。光の入り方も考えて設計してくれているので、自然に囲まれているのはすごくいい！傷も一つの味として経年変化を楽しんでいきたいです。
好きなものに囲まれて過ごせる
シアタールーム
広めのデッキのあるお部屋では、タープを付ければ視線を気にすることなく
やわらかな風を感じながらお茶をしたり、読書をして過ごせる遊び心と癒しの空間。
ママはスノーピークのコットでのんびりしながら、プロジェクターで動画を見るのが日常楽しみです（笑）
おうちでキャンプ気分。
土間を楽しむ
年間を通してキャンプが趣味で沢山のギアを収納できる玄関奥に広めの土間収納をお願いしました。玄関からだけではなくアプローチからも出入りできるようにしてもらうことで、荷物を運ぶのがとっても楽になりました。ここで、ギアのお手入れや充電もできるから本当に便利。
光と緑に囲まれた暮らしを楽しむ
お隣を気にすることなく外とのつながりを感じられる気持ちのいいお家。
自宅でも気軽にアウトドアを楽しめるようにと、玄関前の一角には屋根付きのアウトドアスペース。実はここ、普段は自転車置き場として使用し、休日には家族のだんらんスペースに早変わり。屋根は亀谷さんが作ってくれたことも嬉しい思い出です
Architect’s voice
一級建築士
亀谷 典弘
近くのマンションからの住み替えだったH様。
以前はご家族の趣味であるキャンプ道具をご自宅とは別の場所に、レンタル倉庫を借りていました。新居にはたくさんの荷物をしまえる収納と、我が家でアウトドアを楽しめる空間などを点在させたプランをご提案しました。
敷地の長さを活かした玄関まで続く通り土間は、室内の土間収納と掃き出し窓でつながり、いち早くキャンプに出かけられるように考慮。さらに路地にせり出した雨宿りできる下屋根や、そのかたわらには気軽に手入れができる植栽スペースを設けたりと、何気ない日常に彩りを施しています。
中庭に面したLDKは明るい光が差し込み、ヒノキの無垢床も相まって、まるで自然の中にいるような室内になっています。実は、東隣のお家もたまたま同じタイミングで私が担当で建てさせていただいたので、採光の計画やプライバシーの配慮など互いが心地よく暮らせるようにと設計できたのもよかったです。両家族とお話しして、プライバシーは保ちつつ、境界板塀の足元だけ開けることによって、お隣が植えた草花がちょっとのぞく「もらい緑」で、軽やかなご近所づきあいも。
キッチンの奥には奥様が毎年手づくりされている梅酒もおける広いパントリーがあり、さらにその奥には北面のデッキと一体になった多目的スペース。どのように使われるか楽しみだったのですが、お引渡し後うかがってみると、タープをつけてゆったりと過ごされ、素敵な時間が流れていてうれしくなりました。
南北に細長い敷地でしたが、それを活かし、H様ご家族が暮らしを楽しむことができるお家をご提案できてホッとしました。
