2025.10.11
当社が施工させていただいた、NISHIGAWA TERRACE(ニシガワテラス)が令和7年度 木材利用推進コンクール(優良施設部門)で「内閣総理大臣賞」を受賞させていただきました。
木材利用推進コンクールとは
木材利用推進中央協議会が主催し、木材利用の促進と需要拡大を目的として、木材利用における優れた作品や顕著な成果を挙げている企業や施設を表彰するものです。
特色のある木造施設等を対象とする〈優良施設部門〉と、国産材利用に積極的に取組む企業を対象とする〈国産材利用推進部門〉の2部門から構成されています。
コンクールの趣旨
木材は、生物由来の材料として様々な特性等を有しており、木材を活用した施設の整備を促進することにより、健康的で温もりのある快適な生活空間の形成や、二酸化炭素の排出の抑制及び建築物等における炭素の蓄積の増大を通じた地球温暖化の防止及び循環型社会の形成にも貢献することが期待される。また、持続可能な森林で伐採された木材の利用推進を図り、とりわけ国産材の需要を拡大することは、林業の再生を通じた森林の適正な整備につながり、森林の有する多面的機能の持続的な発揮や山村をはじめとする地域の経済の活性化、国際的な木材需給の逼迫への対応、カーボンニュートラルの実現にも資するものである。
このため、本コンクールでは、木材を活用した優れた施設及び国産材利用を積極的に推進する優れた取組について、総合的に審査し、顕彰する。
これらにより、国産木材の利用の一層の推進を図ることを目的とする。
・優良施設部門においては、以下の項目等に取り組んでいるもの。
○木質資源の持続的かつ有効に活用するための工夫
○建築物の木造化・木質化のための工夫
○木材利用による地球温暖化対策等への貢献
NISHIGAWA TERRACE
岡山市中心部、⻄川緑道公園に面する場所にある、都市と自然の循環を体現とする建築で、内外装及び構造材には岡山県産木材を使用しています。
また、雨⽔循環を自然の美しさや既存の景観を損なわないように整備したガーデンを中心にした門構えで、都市の中心で森や⽔・緑の恵みに触れられる建築になっています。
雨⽔を循環して植栽に水を巡らせ、施設内の庭・屋上では、ハーブやスパイス、果樹など食べることのできる植物を栽培・管理し(エディブルガーデン)、施設内で利用、さらに飲食店の残菜はコンポストにいれ堆肥にしています。
瀬戸内をはじめとする各地の豊かな食をお楽しみいただける飲食店が軒を連ねていますので、ぜひ訪れてみてください。
■ NISHIGAWA TERRACE(ニシガワテラス)
事業主: 有限会社 ティーハウス
意匠設計: ⽵下和宏建築設計事務所
構造設計: 株式会社 ⽊下洋介構造計画
ランドスケープ:ソイルデザイン
施⼯: 株式会社 ミナモト建築⼯房
造園施⼯: ストームウォータージャパン